天才が凡人に出会った。

はんこ屋TAFの生きた証

イラストはんこの専門店「風変わりなはんこ屋ざっくばらん」の店長ブログ。はんこ屋TAFがはんこに関することや趣味の漫画、アニメ、ゲーム、日常の出来事についてを書いています。

今思えばあの人の笑顔は最強の剣であり、最強の盾だった。

以前私が勤めていた会社の別の部署の米田さん(仮名)に関するお話です。

 

米田さんは発送部門の方で、会社の発送に関する業務を担当しています。

当時私はネットショップの店長、至急の問い合わせを頂くこともあります。

 

私「米田さん、すみません。至急のお客さんで土曜日着希望なんですけど・・」

米田さん「はい!大丈夫ですよ~(^^)」

 

営業のBさん「米田さん、至急のお客さん頼める?」

米田さん「はい!いけますよ~(^^)」

 

米田さんは仕事でも休憩時間でも人と話す時に常に笑顔なのです。

笑顔でいることは素晴らしいことだとは思うのですが、

私はどこか違和感を覚えました。

 

というのも、私もかれこれ30年以上生きてきましたが、

常に笑顔でいる人と出会ったことがありませんでした。

  

私は仕事柄、問い合わせを頂いたお客様とメール・電話で対応することが多く、

これまでに1万人以上のお客様と接してきました。

特に電話の場合は聞き逃さない様に全神経を耳に集中してお客様の話を聞きます。

その経験からある程度ですが相手の声から感情をある程度理解出来るようになりました。

昔取った杵柄、この経験は実生活でも役に立ち、声+表情が加わることにより、

より円滑にコミュニケーションがとれるようになりました。

 

そんな私のコミュニケーション方法にとって、

米田さんの常に笑顔というのは盲点でした。

 

個人的な考えですが、人は通常の表情から変化が加わって笑顔になる。

その時や笑顔になるまでの経緯でその人の人となりが分かったりすると思っています。

その点、常に笑顔の人はそのステップを飛び越えた領域にいるのです。

人となり、つまりとっかかりがない状態、とっかかることが出来ない・・。

 

昔友人が「常に笑顔の政治家ほど胡散臭いもんはないな(笑)」なんて

話を冗談交じりに話していたのですが、

当時の私は米田さんに悪い印象は全くないのですが不思議な感覚になりました(´ー`;)

 

米田さんは話している時だけ常に笑顔で、意識的に笑顔にしているように見えました。

私は素朴な疑問として「どうしてなのだろう?」というのが頭にありました。

常に笑顔にするのは想像以上にしんどいはず、何かしら理由があるように思えました。

 

私がそう思うのには理由があります。

私の学生時代の友人にマサ(仮名)という人物がいるのですが、

容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、コミュニケーション能力も高い、

ある意味完成された友人でした。

 

私はマサに「マサは誰とでも話せるし、羨ましいな」なんて話をしたことがあるのですが、

マサは私にこう言いました。

 

マサ「いや、俺はそんな大した人間じゃないよ。俺は仮面を何枚もかぶって生きてる。やから俺と話している人は本当の俺を知らない。俺も仮面をかぶり過ぎて時々本当の自分が分からなくなる時がある。その点、俺が見る限りTAFは常に自然体で人と接している様に見える。それが人として素晴らしいことだと思うし、一番自然だと思う。

だから俺はTAFが羨ましい」

 

私には何不自由なく生活している様に見えていたのですが、

いつになく真剣なトーンで話すマサに当時の私は驚いたのを覚えています。

 

学生時代のマサとのやりとりから

私は米田さんも一種の「仮面」をかぶっているように思いました。

そうすると「何故仮面をかぶっているのだろう」という疑問が続いて浮かびます。

 

それに対して私はこんな答えに至りました。

きっと、常に笑顔なのは米田さんの一種の生存術、処世術なのだろうと。

これまでの辛い場面やどうしようもない状況も笑顔で乗り越えたきたのではないだろうかと。

 

実際に私を含めた米田さんと話している人間は

口が達者な営業の方や同じ部署の人以外では表面的なこと以外の話を出来ていません。

米田さんの常に笑顔でいることは「自分の領域に触れてくれるな」という

無言のメッセージなのではないでしょうか。

 

そんな折、私が会社を退職する時に、お菓子を持って順番に挨拶に周りました。

米田さんの元に向かった時に私は少し踏み込んでみようと思いました。

私は会社で人と一対一で話す時は相手が誰であっても

極力周りに人がいない時に話をする様に心掛けています。

人前では話しづらいこともありますし、人の噂も七十五日なんて言葉もあります、

私は退職する身ですが、会社に残る米田さんは違います。

万が一第三者に聞かれてしまうと米田さんに迷惑がかかってしまうこともあります。

私は一対一の状況で米田さんに挨拶、お菓子を配り、

 

私「米田さん」

米田さん「はい(^^)」

私「・・・ええっと、米田さんも仕事に関して色々思うこともあるかもしれないですけど、無理せずに頑張って下さいね」

米田さん「ああ・・はい。ありがとうございます(^^;」

 

私は寸前で撤退を選びました。

何でしょう、例えようのない怖さがありました。

それでも触れなくて良かったのかもしれません(´ー`;)

米田さんの笑顔が曇るところを初めて見ましたが、申し訳ない気持ちになりました。

 

それから時が流れ、現在の私は

イラストはんこ屋の専門店「風変わりなはんこ屋ざっくばらん」の店長として

日々を過ごしていますが、

 

今思えばあの人の笑顔は最強の剣であり、最強の盾だった。そう思います。

 

大人になると自然体でいることは難しくなります。

それでも、自然体でいれるように日々を過ごしていきたいものですね。

 

今日はこれまでで。

 

ではでは。

 

 今回のサムネイルは「スマイルキュート」でした。

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