天才が凡人に出会った。

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凡人が天才に出会った。

過重労働・ブラック企業・ヒット商品の開発・独立。波瀾万丈の人生を歩んだフリーランスがこれまでの人生を振り返ります。

無能の烙印を押された私が大ヒット商品を開発する話。その4(完)「果たされた約束」

総合通販の会社編

▼この記事はこちらの記事の続きになります。

taf.hatenablog.jp 

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初日の注文数 

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新商品を公開した翌日。

私は出勤後急いでパソコンを立ち上げて注文をチェックしました。

 

「TAF君注文どれくらい来てる!?」

「ちょっと待って下さい。今見てます!」

 

焦るマツオカさんを抑えつつ、ネットショップのシステムにログイン、

注文数を確認すると、

10個程注文がありました。

 

「おお、10個売れてますよ!」

「10個かー・・もーちょっと売れてほしかったなぁ笑」

「うん、そうですねー笑」

 

マツオカさんは残念そうながらも嬉しそうでした。

私は10人の人が興味を持って注文してくれたんだなぁ・・と嬉しかったです。

それに初日で10個、今後に期待が出来そうです。

もちろん私とマツオカさんに休んでいる余裕はありません。

その日は再び情報収集、新商品次はどうしようかーなんて話を2人でしながら仕事をしていました。

 

公開から1日後

 

私はいつものように注文数を確認すると、

20個程注文がありました。

 

「マツオカさん、20個売れてますよ!」

「おおー良い感じやな笑」

「ですねー」 

 

公開から2日後

 

私はいつものように注文数を確認すると

30個程注文がありました。

 

「マ、マツオカさん、30個、売れてます・・よ」

「TAF君、これはもしかしたら、もしかするかもしれんぞ」

「そうですね・・」

 

公開から3日後

 

私はいつものように注文数を確認すると

40個程注文がありました。

 

「マ、マツオカさん、40個、売れてます、これって」

私は自分の心拍数が上がっているのを感じました。

「TAF君、これは来たな、俺らはついにやったぞ

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この時私とマツオカさんは確信を得ます。

ついにヒット商品の開発したのだと。

 

更にこの日から注文数もさることながら、

会社宛に「食べるラー油」の問い合わせのメール・電話が頻繁にかかってくるようになりました。

  • 「イベントの景品に使うから50個買いたいんやけどー」
  • 「10個欲しいんですけど在庫ありますか?」
  • 「まとまった個数必要なんですけど今から注文してどれくらいで届きますか?」

単純計算で150個以上売れてます。

私は流石に「(メーカーさん大丈夫かな・・)」と不安になりました。

 

マツオカさんに

「この勢いだとどんどん注文増えてくると思うんですけどど〇〇さん(製造メーカーさん)大丈夫ですかね?」聞きました。

 

マツオカさんは私の肩をぽんと叩いて

「TAF君、大丈夫や。あの会社さんはプロや。これぐらいやったら余裕で対応できる。それにな、これはようやく掴んだチャンスなんや!どんどん売ろう!」

 

答えるマツオカさんに迷いはありませんでした。

「分かりました!」それならば私はマツオカさんを信じるのみです。 

 

決意を新たにしたその時、

?「TAF、マツオカさん」後ろから声が聞こえました。

専務です。

普段専務が私たちに話しかけてくることは滅多にありません。

一体何でしょうか、私とマツオカさんは思わず黙りました。

 

多分これがぎゃふん

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専務は明らかにぎこちない様子で

いや、何か、ネットの商品売れてるみたいやな・・」口を開きました。

 

私が「はい専務、今回企画した商品が」話そうとしたところを

「専務!TAF君の企画した新商品大ヒットしてます!

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マツオカさんが私の発言に割り込むように言いました。

 

・・・

 

数秒の沈黙の後に、

専務が 「TAF、それは本当か。」私をじっと見て確認するかのように聞いてきました。

 

「はい、確かにこの商品を企画しようと言ったのは私です。

そしてサンプル作成・撮影・商品ページの作成をマツオカさんと協力して

二人で完成させました。」私は答えました。

 

この時、きっとマツオカさんは私の専務からの評価を上げるために

私を立てようとしてくれたのでしょう。

でも私はこの商品はマツオカさんの力なくして出来なかったこと、

二人で完成させた商品であることは譲りたくなかったのです。

 

「そ、そうか・・」専務がばつの悪そうな顔をしながら言いました。

 

その反応を見ていたマツオカさんが

専務この商品凄いヒットしてます。テレビ・新聞とかでも売れると思いますよ!」

 提案しました。

 

「そ、そうですね、やってみてもいいかもしれませんね。」

「是非、お願いします!」

 

専務はそう話すとそそくさと離れていきました。

専務が席を離れた後にマツオカさんが小声で

「TAF君、有言実行やな笑」と嬉しそうに話しかけてきたのですが、

私はこの時ヒット商品を開発した達成感が殆どで

マツオカさんとの約束「ぎゃふんと言わせる」はすっかり抜け落ちていました。

知らぬ間にぎゃふんと言わせていたようです。

 

数日後、社長の決裁がおり、新商品辛い食べるラー油はテレビ・新聞広告・ラジオ等

会社の全ての媒体で大々的に販売していくことが決定しました。

 

注文が止まらない 

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その後もネットは注文が止まることがなく、

50・60・70・80と右肩上がりに増え続けていました。

今回の新商品は販促に関しては専務の方針の元、

予算を全てカットされていたため、私とマツオカさんの部署では

広告費を1円も使っていません。つまり置いてるだけでどんどん売れているのです。

通常、広告費を使って宣伝して販売する総合通販の

常識では考えられない魔法の商品を私とマツオカさんは作ってしまったのです。

そして販売を開始したテレビ・新聞広告 の効果は絶大で一度に100・200と記録的な数字を出し続けます。

この頃には食べるラー油はインターネット・情報番組・ニュース・雑誌にも取り上げられ、

最終的に半年に1億7000万円を売り出す記録的な大ヒット商品になります。

自分が企画した商品がテレビで映っている光景を見るのは不思議な感覚でした。

 

栄枯盛衰

 

ここまでいくと順風満帆の様に見えますが、過去記事で書きましたように

私が勤めていた企業は倒産してしまいます。

taf.hatenablog.jp

 

この時は私、マツオカさんも予想もつかない突然の出来事だったのですが、

機会があれば紹介したいと思います。

最終的には企業はなくなってしまいますが、 

食べるラー油大ブームの最前線とその舞台裏を見てきた私は、

この一連の出来事は自分の人生の中でも特に鮮明に残っています。

 

今となっては昔の出来事ですが今でも思い出すことが少なくありません。

当時の私は20代で経験も浅かったですが、その後紆余曲折を得て今の私は経験を積みました。

再びマツオカさんと会って話してみたいなと思います。

情熱的で、きっとまた面白いことが一緒にできると思います。

 

おわり

 

最後に

「無能の烙印を押された私が大ヒット商品を開発する話」のお話は

これでおしまいになります。いかがでしょうか。

今回開発した新商品名は控えさせて頂きますが、今でも普通に販売されている商品で、

見かけると懐かしくなります。

 

この話には後日談等もありますし、マツオカさんの話を始め、

この企業ではマツオカさん以外にも記憶に残った多くの人たちと

一緒に仕事をすることができました。

その人たちのことは別の記事でご紹介したいと思います。

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